そもそも成長する組織コミュニケーションとは何か?
【成長する組織コミュニケーションとは何か?】
目指すべき場所が無かったら、どこを「目標」に組織改革をしていったら良いかが分からないですよね。
そこで、今日は論理的コミュニケーションコーチの寺田麻子が組織コミュニケーションの目指すべき場所というのをお伝えして参ろうと思います。
そもそも論 成長する組織と一言で言っても何をもって成長というのでしょうか?
意外にも、大きなくくりの「成長」という言葉にはどのようなイメージが頭に浮かんでおられますか?
・一人一人が活躍する
・売上・利益が上がる
・お客様満足度が上がる
・コミュニケーションが豊かで仲が良い
・社内外含め家族のように接することが出来る
・会議が活性化する
・離職率を下げる
・社員満足度を上げる
・会社の強みを明らかにする
などなど、成長という言葉一つとっても沢山の物があります。
社長!あなたの思う成長や成果を言語化していますか?
もしも言語化出来ていないのであれば、すぐにでも私にご連絡ください(笑)
なぜなら言語化出来ていないものは人には伝わらないからです。
社長:「うちの会社は成長し続ける会社を目指す」
社員:「はい!!」
(ところで成長って何をすれば良いのかなぁ・・・。まぁいいか。
よく分からないけど、いつも通り頑張ろう!)
という状態です。もっとひどい状態はこんな感じです。
社長:「君には成長するという気持ちはないのかね!」
社員:「すいません・・・。頑張ります。」
(頑張ってるつもりなんだけど・・・。期待されていないんだなぁ・・・。)
こんな状態になる前に我が社はここを目指すというものをしっかりと言語化しておく必要があります。
先ほど挙げた「成長」というワードで浮かんだものには、実は二つの性質があります。
一つは数値で測れるもの
もう一つは数値では簡単には測ることができないものです。
例えば・・・
【測れるもの】
・売上・利益
・お客様満足度が上がる
・離職率を下げる
・社員満足度を上げる
・生産性が上がる
【測れないもの】
・一人一人が活躍する・コミュニケーションが豊かで仲が良い
・社内外含め家族のように接することが出来る
・会議が活性化する
・会社の強みを明らかにする
企業が企業であり続けるために売上と利益の追求というのは当然のことですので、
ここで成長=売上・利益の向上とお考えの経営者の方は、ぜひもう一歩踏み込んで何をしたら売上利益が上がるのか?ということをお考えいただけたらと思います。
さて、そういう観点で考えもう一度分類し直すとこうなります
①最終目標
・売上・利益
②そのために挙げていかなくてはならないもの
・お客様満足度が上がる
・離職率を下げる
・社員満足度を上げる
・生産性が上がる
③そのために何をすることが良いのか?
・一人一人が活躍する
・コミュニケーションが豊かで仲が良い
・社内外含め家族のように接することが出来る
・会議が活性化する・会社の強みを明らかにする
ということです。最終目標を得るために何を向上し、
そのために何をすることが得策なのか?
行動、検証をし、結果を数値化することで、確認する。
これを繰り返すことが企業の成長を創る唯一の方法です。
一人では難しいとお考えでしたらぜひ一度ご相談ください。
寺田麻子
否定から入る社員の攻略法
【否定から入る社員攻略法】
さて、前回は否定から入る社員の思考タイプを書いてみました。そこで今回は否定から入る社員をどのように攻略すれば、自分が相手に対して辟易とせず、平常心を保つことが出来るのか?という方法を考えてみようと思います。
タイプ別対処の仕方については、追々書いていきたいと思うのですが、今日のお話はどのタイプに対しても利く自分の在り方についてお話しようと思います。
それでは早速参ります。
まず一つ目は自信をもつということです
1.自信をもつ
成長発展する企業のリーダーに共通して備わっている資質の一つに「冒険心」を持つという考え方があります。
社長!!最近冒険しておられますか?そして、その冒険にワクワクしておられますか?
おそらく、今まで何度となく冒険を繰り返して今の地位におられるのではないでしょうか?つまり冒険なくして成長発展はありません。
従って、新しいことへのチャレンジ提案はリーダーとしてとても重要な役割の一つです。
そもそも、社長はアイディアマンでありフットワークの軽い方でなくては務まりませんので、社長の行動や指示を出す姿勢は間違っていないのです。
経営者と社員の方々では視点が異なります。
一歩も二歩も三歩も先を見通して今何をしなければならないかということを考えておられる経営者の方と目の前の仕事に追われておられる社員の方々では、考え方が違うことは当然のことです。
社員に反対されたとしてもやり抜く覚悟が試されているとも考えられます。
自信をもって進めていくことも必要です。
それでは二つ目です。それは先まで見渡す能力のほかに求められる考え方です。
2.客観的視野
先ほど、間違っていない!!とお話したにもかかわらず・・・
しかし、そうは言っても社員のみなさんが現状どのような仕事量になっており、困ったことは起こっていないか?などなど・・・
社長は常に社員の状況を客観的に見ている必要があります。
会社は社員の皆さんの力が無くては成り立たないことは当然のことです。
それが、文句を言い、仕事をさぼる人だとしてもです。
では社長はどうしたら良いのか?
それは、社員をよく観察し、魅力ある会社作りと、社員を信頼し伸ばす力を養うということが求められています。
社内のムリ・ムダ・ムラをなくして、働きやすい環境づくりをし続ける。そして広い視野で常に感謝出来ることを探す。
このような視点にたち仕事をされていらっしゃる社長でしたら、どんな否定がこようとも、その視点に立ち戻ることができます。
そして三つ目です。それは聴く耳を持つということです。
3.聴く耳
まずは相手の意見を「受け止める」という考えをお持ちになることはとても大切なことです。
受け入れる必要はありません。先ほども申し上げたように会社を成長するためには冒険心も必要な時です。
それだけの覚悟を持って経営をされていらっしゃることと思います。
しかしせっかく出た意見に対し
「また言っているよ!」と
はねのけたとしたら、その方はだんだんと意見すら言わないようになります。
意見の出ない組織は、すでに成長の芽が死んでしまっている状態になりますので、
それは避けたいですよね。
つまり、社長が、「受け止める」という姿勢を持つことは、
大切な意見を聞き逃すことなく、相手が話しやすい状況を作る上でも大変重要です。
議論を交わすことはキャッチボールですので、お互いに論破しようと思って、一方的に話し続けていては議論ではなく聞きたくもないお説教です。
相手の意見にヒントをもらい、考えに磨きをかける気持ちで受け止めるという柔軟な姿勢が社長に求められていると言っても良いかと思います。
最後に
否定から入る社員を育てる方法は次回以降またゆっくりお話しすると致しましょう
否定から入る社員の思考タイプ
【否定から入る社員の思考タイプ】
こんな方にお困りではないでしょうか?
まずは、なんでもかんでも否定から入る方です
「それは、難しいですね。」
「人員はどうするんですか?もっと忙しくなるのは勘弁してほしいです」
「社長、それって成功の見込みを感じないのですが・・・。」
などなどです。少し新規の案件を話すだけでこういった社員の方々の対応にうんざりしているという経営者・責任者の方も多いのではないでしょうか?
聞いているだけで、自分の心まで否定的・消極的になりそうで出来ることなら話したくない、接したくないと思ってしまいますよね。
そのお気持ちはとてもよく分かります。
それでは否定ばかりする人は、なぜ否定ばかりするようになったのでしょうか?
これにはいくつかの原因が考えられます。一般的な心理をいくつか挙げてみようと思います。
1.自分の思い通りにならないと気が済まない人
このタイプの人は、他人の気持ちに共感するというよりは、自分の職場環境(人間関係も含め)を心地よいものにしたい意識が高い方です。
つまり、仮の話に相手がネガティブな言葉の悩み事をしたとしても、
自分の考え方と少しでも異なる場合は、「その考えは違うよね」と否定から入ります。
そもそも他人と自分は違う人なので、考え方は千差万別なのですが、このタイプの人にはそういったことは通用しません。
2.めんどくさいが先に立つ人
めんどくさいが先に立つ人には二つのパターンがあります。
①挑戦意欲・向上心にかける人
このタイプの人は今の現状を変えることに対してとても恐怖心を感じる、何に対してもブレーキの強い人です。
「挑戦したい気持ちも現状を変えたい気持ちもないわけではないけれど、今でも十分生きていけているじゃないか」という生きていけているという現状に対して潜在意識がこう問いかけます。
「新しいことをやったら、もしかすると生きていけない状況が起こるかもしれないよ。だったら今が不満だとしても変えなければ生きていけるんだから、その方が良くない?」
それを隠すために面倒だと思ってしまうんです。
このことを自分も他人も向上心がないという言葉で片付けがちです。
しかし、このタイプの人は臆病なだけで、成長したい意欲がないわけではないんです。
②非効率的なことを嫌う人
やってみないと分からないじゃないかと思いますが、このタイプの人は比較的に頭が良いタイプの方が多く、すでに計算を終え、頭の中には効率的ではないと感じてしまっているのです。
社長はこんな非効率的なことに時間を使うならもっと別なことに使ってくれよと内心は思っています。
しかし、PDCA理論のPであるプランに時間をかけすぎてしまう傾向が高く、まずはやってみるということを嫌います。
3.自分のほうが正しいと思いがちな人
自分は賢い人間である。頭の回転の速い人間である。という自負があります。そのためたいていのことは自分のほうが正しいと考えています。
このタイプの方は意見が一致しているときには否定をしてきません。
しかしぴったり一緒であることはありませんので、基本的にはちょいちょいマウンティングしてきます。
4.優しいと思い込んでいるタイプ
自分が部下を守らなければと強く思うため、チームとして社長を敵だととらえています。そしてそのチームを代表して社長に物申さなくてはと思っています。
本人の意図としては、崖から我が子を突き落とす強さより、崖に落ちないように守ってあげているというイメージなのですが、それが逆に相手の成長を妨げてしまっている場合があることには気がついていません。
いかがでしたでしょうか?こういった社員の方は社長の周りにはいらっしゃいませんか?否定から入るタイプは星の数ほどあるのですが、一部をご紹介いたしました。
それでは、次回はこういったタイプの人にどのように対処したらよいのか?といことについてお話していこうと思います。次回もぜひお読みくださいませ